銅板工事 一文字葺き(平葺き)
銅板による代表的な葺き方で、線と面の美しさを表現します。
勾配が3寸以上であれば、あらゆる屋根の施工が可能です。
●基本形:定尺材(365mm×1212mm)を基本として、定尺十文字四つ切り、サの字六つ切り、キの字六つ切り、縦六、七、八つ切り等の板取をします。
●葺き方:「摑み込み葺き」と「爪切り葺き」があります。当社では止水性に優れた縦馳の部分を重ねたまま横馳を摑み込む様に継いでいく「摑み込み葺き」を採用しています。施工は難しいが、馳箇所からの水漏れが少ない工法です。ただし、葺き板に暴れがでやすいので、伸縮継ぎ手を屋根面積に応じて組み込むことが必要です。
●全体の調和:軒先包み:軒先包み、入母屋屋根の破風部分の箕の甲葺き、隅棟の蛤葺き、谷部分の納め、大棟の葺き方を含め、それぞれの施工法があるので、全体を調和させる工法の選択が重要です。